神戸で裁判員裁判が行われ、以下のようなニュース記事があった。

全国4件目の裁判員裁判で、神戸地裁(東尾龍一裁判長)は9日、父親(74)を灰皿で殴って殺そうとしたとして殺人未遂罪に問われた無職砂野政雄被告(40)に懲役3年、保護観察付き執行猶予4年の判決を言い渡した。求刑は懲役5年。執行猶予付きの判決は裁判員裁判で初めて。
 判決は量刑理由で「刑務所に収容された場合、被害者や子らの打撃は大きく、避けるのが望ましい」とした。
 裁判員、補充裁判員を務めた8人全員が記者会見し、判決について「自信がある」「十分話し合って下した」と語った。
 判決は、失業や借金を理由に無理心中を思いついた点を「身勝手で短絡的」と非難する一方、強い殺意があったとの検察側主張を退け、父親は10日間の軽傷で被告は反省していると指摘した。
私は、裁判所で司法委員も勤めているので、民事関係の裁判も法廷で見ているので、裁判員裁判には少なからず関心がある。
裁判員裁判は刑事事件を扱うため、一般人が関与するのは大部分の裁判員が初めての経験だと思う。
量刑は検察側と弁護側の主張のどこかに着地点を見出すことになるのであるが、今までのところ、量刑は従来の検察側主張の約70%~80%程度と言ったところが、検察側の主張に近い形で判決がなされている。
したがって、いままでより厳しい結果となっている。
しかし、これが民間人の考え方なのかもしれない。
今回の神戸地裁の判決は、全国で始めて執行猶予がついたが、被害者の父親が全治10日間程度の怪我で済んでいる事、また被害者である父親自身が厳しい量刑を望んでいないと法廷で発言したことなどが大きく影響していると思う。
ガラス製の灰皿で、寝ている被害者を殴ったことで、殺人未遂になっている。
被害者が起きていたら、殺人未遂にならず、傷害罪になっていたのだろうか。
素人の私には分からないが、これで殺人未遂になるのだろうか。
殺意を持って、殴ったからなのだろうか。
違和感を感じるのは私だけなのだろうか。
それにしても、裁判官の常日頃の精神的にきつい仕事には、頭が下がる。
人を裁くのが仕事であるとは言え、自分の判断で他人の人生を変えてしまうことすらある。
自ら選んだ道とはいえ、苦しい決断の連続なのではないかと裁判員の方たちも感じたに違いないと思う。

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